もうすぐ、ひな祭り 。 「小さい春」みつけましたか?
サトウハチローの童謡「小さい秋みつけた」は有名な愛唱曲ですが、
昨年のこの時期のことです。水仙の花に、小さい春をみつけました。
秋の訪れは、そこはかとなく哀愁を帯びていますが、春を待つこの季節は、ワクワクして、心楽しいものです。
越前水仙は寒い雪の時期に花を咲かせるため、雪中花とも呼ばれています。雪の中で香り高く、凛として立っているたたずまいは、芯の強い北国の日本女性のようです。
サトウハチローには、「うれしいひなまつり」という歌もあります。
2番の「お嫁にいらした姉さまに良く似た官女の白い顔」には、お嫁に行く前に亡くなられた姉に捧げる鎮魂の想いもこめられているらしいのです。
野口雨情にも童謡『シャボン玉』があります。雨情は長女を生まれて七日で亡くしています。
この2番の歌詞は、「シャボン玉消えた 飛ばずに消えた 産まれてすぐに こわれて消えた 風、風、吹くな シャボン玉飛ばそ」
はかなく消えていくシャボン玉。雨情の愛娘への想いが伝わってきます。
現在の医療は発展し、昔のように病気で夭折する不幸は少なくなりましたが、人の心の方が病に魅入られやすくなってきているようにも感じます。
病児、病後保育を充実させて親御さんの負担を軽減させていくとともに、一人で悩みを抱え込まないよう相談できる絆を強くして、 子育てを支え合って参りましょう。